プログラム
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インターナショナル・コンペティション
山形映画祭第1回目からのプログラム。世界中から長編を対象に募集し、応募された1,155本から厳選。バラエティに富む世界の最先端の表現が凝縮した珠玉の15本を紹介します!
*このサイトでは配信される作品のみをご覧いただけます。全プログラム詳細はこちら。 -
アジア千波万波
荒削りでもキラリと光るアジア18作品。場所や時を軽やかに超え、作り手の想いが交錯する自由なアジアの世界へ、いざ!
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日本プログラム
日本に関わることがらを独自の視点で描いた作品を紹介する日本プログラム。権力が暴走する危うさを詳らかにした映画、60年代の権力に対する異議申し立てについて記憶を紡いだ映画、震災を契機に10年にわたる作家たちの思索が結晶化した映画、映画作りを通してしょうがいをもつ身体と表現について探究した映画、土地につながる個人の記憶にじっくり耳を傾けた映画の5作品を上映する。これらの作品は、「日本」ということばで一括りにできない作家それぞれのたゆまざる思考の軌跡である。
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ともにある Cinema with Us 2021
今回で6回目を迎える東日本大震災関連特集プログラム「ともにある Cinema with Us」。このプロジェクトは10年前、震災直後の現場に入りカメラを廻していた映像制作者たちの存在を知った企画者の、「現在進行中の状況を、「映画」を通じて共有し、新たなつながりを作る、その第一歩としたい」との強い思いから始まった。他者と時間を共有し、人と人だけでなく、過去と未来、微細な記憶と記憶の「つながり」を実感することが、ものごとの陳腐化に抵抗しうる一つの手段となるなら、まだまだ映画の果たす役割は大きい。今年もそんな、つながりと時間の重みを感じさせる4作品をご紹介する。
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やまがたと映画
当映画祭の運営母体が山形市から民間のNPO法人へと移行した2007年、映画祭を育んだ「やまがた」を見つめる試みとして、この特集プログラム「やまがたと映画」は生まれた。 世界に触れることと地面を掘ることは繋がっている。「やまがたと映画」は「Film about Yamagata」として始まり、「Film and Yamagata」でもあり、山形から発進する作品や映画状況にも目を向ける「Film from Yamagata」として幅を広げてきた。引き続く世界的な異変によって山形から失われたもの。 人々の想いや見直される価値について 、YIDFFの原点や 山形の風土に触れながら、思いを馳せたい。
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特別招待作品
世界のどこにでも起きている感染症で変わってしまった日常。2020年から現在進行形のこの状況を照射する『武漢、わたしはここにいる』を上映する。
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未来への映画便
映画を見ることは、自分を超えた存在と出会い、驚き、他者に思いを馳せる体験に他なりません。新型コロナウィルスの感染拡大は、人々の間に交流の「不自由さ」を顕在化し、「分断」を生み出しました。私たちから互いに「話す」という行為が奪われたいまだからこそ、映画を通してその言葉や声に耳を澄まし、スクリーンに映し出される存在と向き合ってほしい――YIDFFでは、2020年9月より、「10代のための映画便」と題して、高校生や大学生を対象にして過去の受賞作品を配信し、映画を鑑賞した人々から届けられた意見を紹介してきました。今回の映画祭では、他者に耳を傾けることそのものにフォーカスした3本の作品を紹介し、高校生・大学生を対象とした鑑賞ワークショップを行うと同時に、映画教育に関するシンポジウムを行います。映画からの声、それに対する応答が、いつかどこかで、誰かに届くことを願って。
※高校生・大学生による本プログラムの視聴およびワークショップ参加は無料です(要申込)。映画教育に関するシンポジウムはどなたでも参加できます。 -
ヤマガタ・ラフカット!
ラフカットとは、未だ作品にならないフッテージ、個人の切実な視点から荒々しく切り取られた断片……。「ヤマガタ・ラフカット!」では、日本を含むアジア在住・出身作家による4つの映像(ラフカット)をオンラインにて上映し、参加作家と参加者と対話を行います。
本プログラムでは、これまで「共有」と「対話」に焦点を当て、映像から生まれた言葉やイメージを分かち合い、会場では特別な時間を過ごしてきました。今年はオンラインでの実施ならではの「共有」と「対話」の方法を探ります。制作者、批評家、研究者、観客……映画祭に集うあらゆる人々の立場を越えた対話の場にご参加ください。
※本プログラムは、作品の優劣を競う場ではありません。
※要事前予約。